老人は忙しい

2月28日(金)☀☁
午前 混み
午後 混み

3月1日(土)☀
午前 空き有り
午後 空き有り

3月3日(月)☂☁
午前 空き有り
午後 空き有り

 先日の町内会総会でわたしが地区自治会の会長を押し付けられた。病気を理由に一時は固辞したのだが、公民館へ集まって来た他のメンバーを見ていると、それも「仕方がないナ」と思えてきた。個数30軒の小さな自治会なのだが、七十八十の年寄り世帯が大半で、幼稚園児や小学生の子供がいる家は一軒もない。謂わば都市部の中の限界集落のようなものだろう。

 自治会長の仕事は結構煩雑で、ゴミ集積場の掃除、地区内の草刈やドブ掃除、春秋交通安全交差点での旗ふり、運動会の準備等を先頭に立って指揮しなければならない。時には「ネコが家出したから、探してほしい」等の相談まであるらしい。地区内の苦情相談窓口のようなものだ。

 となりの自治会はマンションもあって、四十五十の元気なおとうさんたちがいっぱいいる。そんな地区とも秋の運動会では張り合わねばならない。リレーでは2周遅れなんてことは毎年だから苦にもならないが、「おとうちゃん頑張れ!」と「おじいちゃん頑張って」の声援では勝負にならず、如何にも寂しい。

 総会に公民館へ集まって来た会員の大半は腰が曲がって杖を突いている。2階の会場へ上がるのに、手摺りに頼るのはもちろんだが、疲れて踊り場へ座りこんでしまう者もいる。幸いわたしは今でも山を歩いているから息が切れることは無い。2段ずつだって苦にもなく昇れる。

 座り込んでしまった同い年の会員を介添えしながら「しょうがないな」と思えてきた。