ふらり探訪

年始に三重に行く機会があり、時間ができたのでふと松阪駅からJR名松線に乗ってみました。

終点の伊勢奥津駅まで約80分、非電化、全線単線、途中の家城駅では上り下りのすれ違いがあり停車時間が長めです。
この家城駅ではJR線で唯一のタブレットキャリア（大きな輪っか付きの革製の通票入れ）を交換します。駅員と運転手が輪っかの受け渡しをしてて、おっアレか！とワクワクしました。

エンジン音を響かせてたどり着いた伊勢奥津駅で列車は30分ほど停車の後折返し、再び松阪駅を目指します。
この伊勢奥津駅のシンボル的存在が、蒸気機関車時代から残され続けた給水塔です。ツタが絡み合った姿に歴史の深さを感じました。駅周辺の観光案内所と休憩所のおみやげコーナーで買い物と会話を楽しみ、休憩所では地元有志の方々が作った名松線の写真集を貰いました。

名松線は台風災害で2009年10月から2016年3月の6年半、家城駅-伊勢奥津駅間を運休しました。地元の熱意に推されて走る名松線、桜の季節にも訪れたいと思いました。