6月24日(火)☂☁
午前 やや空きあり
午後 空きなし
6月25日(水)☁☀
午前 混み
午後 混み
6月26日(木)☁☂
午前 空きあり
午後 空きあり
カタクリは昔は片栗粉の原料として低地でも栽培されていたが、最近は採れる量が少ないためにさつま芋やジャガイモのデンプンが代用されている。しかしながら、これらは本来の片栗粉の持つ「旨味」や「生薬」としての効き目がなく、現在では京都の高級料亭でしか出されていないらしい。だから我々がスーパーで普通に買っている「片栗粉」は、いわゆる「ニセモノ」ということになる。
カタクリは「春の妖精」とも言われており、雪が融けたばかりの高い山で真っ先に可憐なムラサキの花を咲かせる。晴れた日にしか花を開かず、しかも開花期間は1週間程度で、下を向いて咲くことから、花言葉は「寂しさに耐える」や「初恋」が充てられている。岐阜では可児の鳩吹山の群生地が有名だが、ここのカタクリは人間が手を入れて栽培していて、必ずしも自然の花とは言えない。その点、根尾の能郷白山頂上のものは正真正銘の自然の高山植物で、年によっては足の踏み場もないぐらい群生することもある。融けかかった雪の上にひっそり咲く姿はまさしく「寂しさに耐えて」いるように見えている。
画像は今年の6月8日に撮ったもので、例年だと4月の終わりから連休までが開花時期だから、6月に花が見られるのは非常に珍しい。ことしはよほど雪が多かったのだろう。標高1500メートル以上の登山道の日陰にはまだ1メートル以上の雪が残っている。
画像1はカタクリの群生画像2は頂上直下の雪渓。これは今でも忠節橋から見えている。

