岐阜市街散歩「ハルﾋﾟﾝ街（３）」

最近岐阜の飲み屋街は柳ケ瀬から玉宮町へ移ったようで、
土曜日の夜ともなると多くの若者でごった返している。
柳ケ瀬は高島屋も無くなるし、平日の昼間は暇をもてあました
老人がぶらぶらしているだけで、若者の姿をみることはめったに
なくなってしまった。夜ともなると一人で歩いていると、
怪しげな客引きに声をかけられたりして、とてもじゃないが
せっかく飲んだ酒もすぐに醒めてしまう。
これは交通の便が影響しているようで、かつての柳ケ瀬には
路面電車が縦横に走っていて、しこたま飲んだ後でもちょっと
電車に飛び乗れば岐阜駅までかってに運んでくれたものだ。
アルコールが入っていれば、車の運転は絶対不可だから、
交通の不便なところの飲み屋街は必然的に廃れてしまうのだろう。
その点ハルピン玉宮町は岐阜駅の目と鼻の先だから、名古屋や一宮
の者にとってもすこぶる便利で、「ちょっと気分を変えて岐阜で宴会」
はしょっちゅう行われているらしい。
コロナ前の米金の忘年会も玉宮町で行われたが、バス、電車の便が
良いから結構な人数が集まったのではなかっただろうか。
尚玉宮町はハルピン街の東部の一部分だけだが、実際のハルピン繊維街
は名鉄岐阜からスカイウイング３７まで広大な面積を持っていた。