老いの品格

10月2日(月)☀
午前 空き有り
午後 空き有り

10月3日(火)🌤
午前 空き有り
午後 やや空き有り

10月4日(水)🌤
午前 空き有り
午後 空き有り

『三つのうち目も歯も良くて哀れなり』(俳風柳多留)
日本人はユーモアセンスに欠けるとよく言われるが、そんなことは決して無い。
上の川柳は江戸時代のものだが、当時から一般庶民がさらりとユーモア溢れる川柳を残してきた。
欧米ではこんな冗談を文学にまで表現した国はどこにもないだろう。
第一あの時代に、文字が読めたのは気位の高い王侯貴族だけだったのだから。

上の川柳の意味は、大工のくまさんと八さんが「あいつは歳とってから、目も歯も良いのだがどうもアレ
だけはダメみたい」と銭湯につかりながら、冗談を言い合っていたのかもしれない。

松永吾一の「老いの品格」という本の中に「老いの品格五か条」というのがある。
一、健康であること
二、脳を鍛えること
三、感動すること
四、奢らぬこと
五、おしゃれ感覚をもつこと
プラスして、六番目にユーモアセンスをもつこと
らしい。

歳とって体を動かすのも億劫で、背中を丸めて下ばかり向いていると、老いは加速度的にやってくる
だろう。そういう人間は哀れでみじめに見えてもしょうがない。もうひと踏ん張りして、胸を張って、
老いにも品格があることを証明したいものだ。

以上。