アサギマダラの渡り

10月11日(火)
午前 混み
午後 混み

10月12日(水)
午前 混み           
午後 混み

10月13日(木)
午前 混み
午後 空きあり

こんにちは。山田です。

 アサギマダラは白っぽい羽根に茶色の線が入ったアゲハ蝶ぐらいの大きさで、ちょっと田舎に行けば普通に見られる蝶です。この蝶が他と違うのは渡りをするということで、モンシロ蝶やアゲハ蝶は生まれてから死ぬまで100メートル四方でしか生活できませんが、  アサギマダラだけは海を越えて外国まで飛んで行きます。

 ツバメはジェット機のように一気に海を越えられますが、アサギマダラは風来坊のようにひらひら風まかせで、何日もかけて大海を渡ります。

 このアサギマダラの渡りは非常に謎が多くて、なぜ海を渡るのかとか、方角をどのように計測しているのかとか、昆中学者にとっては格好の研究テーマとなっているようです。

 何年か前に、岐阜の金華山から放たれ、羽根にマーキングされた個体が、3ヶ月後に石垣島で見つかったことがニュースに取り上げられていました。

 夏の終わりから秋にかけて、山ではアサギマダラの群れを見かけることがしばしばあります。奥美濃の能郷白山にはフジバカマの群生地があってその蜜を求めて、数万頭が集まることもあります。能郷で数日過ごした後、伊良湖、潮岬から四国の室戸、足摺を経由してさらに南をめざします。雄大な旅ですが、この時期は台風も多いことから、それをどのように予知してやり過ごしているのかも大きな謎です。