早春賦

3月23日(水)
午前 混み
午後 混み

3月24日(木)
午前 混み
午後 混み

3月25日(金)
午前 混み
午後 空き有り

 彼岸も過ぎてようやく暖かくなって来ましたが、奥美濃の標高の高い山にはまだかなりの雪が残っており、1000メートルを越える山では2~3メートル積っている所もあります。

先週土曜日に旧徳山の花房山(1180メートル)へ登ったのですが、登山口の藤橋城ではほとんど雪は消えていたのに、800メートルを過ぎた辺りからじょじょに増えてきて、頂上では3メートルぐらい積っていました。

 山の尾根での雪は北風によって吹き上げられ、それが「雪庇」という状態を作ります。これは風下側に庇(ひさし)状に雪が積み上げられ、平坦なところで2メートルぐらいでも雪庇が作られると倍ぐらいの積雪になってしまいます。奥美濃では能郷白山の雪庇が有名ですが、ことしは5月の連休頃でも5メートルぐらいの積雪がありそうです。

雪庇のおそろしいところは、庇の先端を歩いてしまうと滑落の危険があることです。2~3メートル滑落しても雪だから怪我をすることは少なそうですが、雪の塊が崩れると雪崩を引き起こすこともあります。そうなると大変なことになります。

 だから春山登山では雪庇の状況を見極めることがもっとも重要なことになるでしょう。

画像は標高1000メートルの小花房から花房山頂上へ続いている「雪庇」。この尾根からは名古屋の高層ビル群や伊勢湾まで見えて、奥美濃の山では一・二を争う景観が得られます。