森の妖精

11月1日(土)☁
午前 空きあり
午後 空きあり

11月4日(火)
午前 空きあり
午後 空きあり

11月5日(水)☁
午前 空きあり
午後 空きあり

揖斐高原貝月山(標高1234m二等三角点)の登山道脇に「アケボノ草」の群生地があって、それが今見頃となっている。今年は夏が暑かったせいもあって、開花はだいぶ遅れているが、平年だと10月初めが見頃らしい。そして気温が下がるとすぐ枯れてしまうから、花は数週間しか咲かず「幻の花」とも呼ばれ、一般の人は滅多に見ることが出来ない。五弁の白い花びらにいくつもの点(星)がちりばめられていて、トリカブトやリンドウの毒々しい色の中に混じって、そこだけ真っ白な妖精が舞い降りたかのように華やかだ。

 アケボノソウは町の山野草店や道の駅でも売られているが、やはり薄暗い森の中でピーターパンが踊っているような自然のものには比べられないだろう。

 また自然に咲いているこの花を絶滅危惧種に指定している県もあって、保護の対象とされている。岐阜も池田山や貝月山にはまだ多く見ることはできるが、近い将来保護の対象となるかも知れない。見掛けても「あらッ、カワイイ!」と言って折りとったりせず大切にしたいものだ。