近江神宮初詣で

　我が家では毎年滋賀の近江神宮へ初詣に出かける。1月中は全国競技かるた大会（百人一首）があったりして参詣者が多くてお参りどころではない。しかも駐車場も有料になっている。

　節分を過ぎれば静かになるから、毎年その頃合いを見計らって出かけている。岐阜にも神社はいっぱいあるじゃないかと思われるかも知れないが、わざわざ関ヶ原を越えて滋賀の神社に行くのは訳がある。女房が若い頃、かるた大会クイーンズ戦の余興として、琴演奏を奉納したことがあって、それ以来彼女は毎年、初詣は近江神宮と決めているらしい。結婚してからもそれは続いていて、旦那、子供も付き合わされている次第だ。

　20年ぐらい前までは神社の社務所にその当時を覚えていてくれる者もいて、訪ねて行けばお茶で歓待してもらったものだが、最近はまったくそんなものも無くなってしまった。

　遠いところに行くのは年に一度の家族旅行のようなもので、京都へ行ったり、比叡山に登ったり、近江牛を食べたり、それなりにすっかり年中行事になってしまったようだ。