百々ヶ峰のヤマガラ

百々ヶ峰の東側登山口に野鳥の飛来で有名な松尾池があります。現在は池の水が抜かれていますが、夏はカワセミ、晩秋の頃にオシドリやマガモ、時には小白鳥も飛来してにぎやかになります。池の北側には野鳥観察小屋もあって、いつも大勢のアマチュアカメラマンが望遠レンズのカメラを据えて、お目当ての鳥を撮ろうと待ち構えています。

　現在は水が無い為、渡り鳥の飛来はありませんが、ヤマガラなら年中見ることが出来、百々ヶ峰登山の魅力のひとつになっています。

　ヤマガラはスズメぐらいの大きさで、オスは羽根が鮮やかなブルーで、とても綺麗な鳥です。野鳥の中ではもっとも人に慣れた鳥で、むかしから芸を仕込んで、神社でおみくじ引きををやったりしていましたが、現在は鳥獣保護によって禁止されています。

　ナッツやクルミの砕いたものを手のひらに乗せていると、人を怖がらない5～6羽のかわいらしいヤマガラが頭や肩に乗って来て、ときには糞の攻撃にさらされることもあります。

　時間的には午前中ならたいてい見ることができますが、鳥にも好き嫌いがあるようで、人相の悪い人やぺちゃくちゃおしゃべりなおばちゃんにはまったく寄りつかないようです。わたしには毎回10羽ぐらい寄ってきますが、おいしいナッツの味を覚えられたようです。